小外刈りの簡単なやり方と掛け方のコツ

柔道の投げ技にはいろんな種類の技がありますが、大きく4つに分類することが出来ます。

背負い投げなどの手技、大腰などの腰技、巴投げなどの捨て身技、小刈りなどの足技になります。

この中でも初心者から百戦錬磨の選手まで幅広く使われている技として、足技は一般的になっています。

この足技は初心者が入門用として覚えやすいと言う反面、コツを掴まないと掛かりにくい奥の深い技です。

普段は、大技を掛けるため、相手を崩すために掛ける事が多いのですが極めると、この小外刈りのみで一本を取ることが可能になります。

この小外刈り含め足技はタイミングや重心移動などのコツを重視しているのが特徴です。

それゆえ、掛けられた時にはもう手遅れとなったり、何が何だか分からないうちに天井を見ていると言ったことも起こりえます。

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基本的な掛け方と練習のやり方

基本的な掛け方になりますが、右組み(左腕が引き手、右腕が釣り手)の場合で説明しますと、まず相手と組み合います。

相手の左足が前、もしくは横に開いたところで、足の踵の上(凹んでいるアキレス腱に引っ掛ける形)に自分の右足の裏(くぼんでいる部分)を当てます。

次に、相手の足の動く方向に沿って自分の足を動かします。

この時のコツとしては、しっかりと相手の踵の凹み部分に自分の足の裏が引っかかっていることです。

何故なら、相手は掛けられたと分かった瞬間に、膝を曲げ足を上げて逃げようとします。

この時、踵の部分を足の裏でしっかり引っ掛けておけば、相手が足を持ち上げられずバランスを崩すようになります。

それに万が一、相手が足をもっと上げて外そうとしても、足がしっかり引っかかっていればそのまま強引に倒すことも可能になるからです。

このように足技と呼ばれる技は、足がきちんと動かせていればほぼ完成するものですので、初心者でも覚えやすいと言われる所以です。

因みに上半身はどうするかというと、釣り手で相手の体を真下に落とすようにするといいでしょう。

更に効果的なのが引き手を使うことですが、袖を掴んだまま腕もろとも相手のあごを押し上げるようにすると完璧です。

ただし、袖の部分を離して拳を当ててしまうと反則になりますので、引き手はしっかり袖を掴んで置いてください。

動きの中でのやり方と転がすコツ

基本形が出来たところで、次は乱取りなど動いている中で掛ける方法です。

相手は絶えず動くので足が出た瞬間を狙っていては、タイミングが遅れ気味になり掛からないでしょう。

コツとしては相手の足が動き、畳から離れた瞬間から再び着地する瞬間までの、浮いているところを狙うようにしましょう。

イメージとしては、氷の上で片足が滑りおしりから落ちる形です。

このイメージ通りに技が掛かるようになれば理想的といえます。

小外刈りの発展型

小外刈りを何度か掛けていると、足だけでは掛からない場合が出てきます。

それに相手のバランスは崩せたが、うまく足を上げられ転がすまでに至らず、ポイントが取れなかったという経験もするようになります。

より確実に決めるには、浮いた足を手で掴んで持ち上げることです。

相手は小外刈りが掛かった瞬間に足を浮かせ逃げようとしますが、その浮いた足の裾を手で掴む、もしくは腕で抱え込んでそのまま自分ごと倒れるようにします。

こうすると相手は逃げることが出来ず、ポイントをゲットできる確率が高まります。

何度か逃げられることになると思いますが、より確実に決める方法を研究してみると、誰にもマネができない小外刈りができる様になるでしょう。

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