柔道だけに拘らず、勉学でもスポーツでも、もっといろんな知識を学びたい、もっと上達したいと考えたときに、海外留学という方法があります。
スポーツでよく聞くものに、サッカーがあります。
小さい頃からユースのサッカースクールに通い、中学生になる頃に有望と認められると、ヨーロッパや南米などの本場に留学することがあります。
これは、日本より海外のほうがレベルが高いという事実があるためですが、Jリーガーの多くが海外のチームに入ることを考えると納得されるかと思います。
他にも知られているところでは、テニスの錦織圭さんや、卓球の福原愛さんなどもスポーツ留学をしていたことで有名です。
さて、柔道の場合は日本が発祥の地であるにも拘らず、海外に留学する人もいますが何故でしょう?
先ほど挙げた、スポーツ留学の例に当てはまりませんが、これには理由があります。
日本だけではダメなのか?
発祥は日本ですが、教え方や方針は各国で異なるため、どうしても日本の柔道では勝てない部分も出てきます。
それを克服するため留学という方法を取り、対策を練るという目的があります。
一時期ヨーロッパの選手が、足を取る技、双手刈りを多用して日本人選手を苦しめた時期がありました。
その時に、対策を取るためには、やはりヨーロッパの選手と実際に練習をしたりし、体格の違いや、考え方、運動神経の違いなどを観察しに遠征や留学を行ったようです。
留学と言うからには多くの場合、上達が目的になりますが、このように苦手克服という考え方もありますので、殻を破る意味では大変意味があると思います。
留学に対する準備は必要か?
よく語学留学などでも同じような話が出ますが、海外と言うことで不安になることが多くあります。
英語は話せたほうがいいのか、文化に馴染めるか、仲良くなれるかなど不安を挙げたらキリがありません。
一般的に海外の大学などに進学すると言う場合は、TOEFLなどの語学テストなどクリアしないと行けない場合もありますが、それ以外であれば簡単に留学できてしまいます。
それに最近は、単独で留学しても、行く先が日本人が多く集まっていたり、言葉も通じることが多く留学目的の”柔道修行”に集中しやすい環境になっています。
仮に、一人で行ったとしても、少しの英語が読めたり書けたりする程度でも以外に通じるものです。
出張で中国に行くことが多いのですが、漢字が読めれば意味は何となく分かりますし、紙に書けば理解してくれることもよくあります。
気遅れせずに積極的に話しかけたりすれば、以外に皆優しいのですぐに打ち解けられる筈です。
もうひとつの柔道留学
海外に行くだけが留学ではありません、他の大学などの学校に勉学や学芸を学ぶために通うのも広義では”留学”と呼んでいます。
井上康生さんが高校生であった時に、柔道留学ということで、東海大相模に行ったことも有名です。
もっと広い意味では、一定期間他の学校に出向いて、合宿を行ったりすることも留学になると思っています。
いずれにしても、本人が、強くなりたい、いろんな技を身につけたい、と思い勉強すると思って行動すればいいのではないでしょうか。