柔道は、相手の腕を取ったり、足を取ったりして投げる競技ですが、投げるにしてもバランスを崩させないと出来ません。
寝技においてもバランスを保たないと、抑え技を返されたり、関節技や絞め技をはずされたりしてしまいます。
それに、自分一人で立っていてもバランスがうまく取れず、ちょっと足などを掛ければ自分で勝手に倒れる人もいます。
このように人間は二本の足で立っている以上は、バランスを取らなければ、立っていることも歩くことも出来なくなります。
スポーツをする人なら、よりバランス感覚をトレーニングで鍛える必要が出てきます。
ここ数年体感トレーニングという、バランスを鍛えるトレーニングを目にする機会が増えてきましたが、柔道で倒されないためには必須であると考えます。
人間だけがバランスを取ることが下手
チンパンジーや犬や猫など人間以外の動物は、特に訓練しなくても産まれて数週間で、走り回るのはもちろんの事、軽々と身を翻したり、避けたりと運動神経の良さに驚きます。
対して人間は赤ちゃんの頃から、1才になる頃にやっと立ち、2~3才になって転びながら歩き、小学校に入る頃にやっとしっかりとした足取りが出来るようになります。
運動神経が発達するまでに、これほど時間が掛かる動物は人間以外にはいません。
それに人間以外は殆どが四足歩行なのに対し、バランス感覚が一番悪い人間が二足歩行という、何かの罰かとも思える形になっています。
そのせいか分かりませんが、人間はバランス感覚を養うには、いろんな運動を経験し、トレーニングを積まなければいけない運命になってしまいました。
柔道はいかにバランスが大事か
柔道でも日常生活においても、両足がしっかり地面についている状態では、倒れません。
しかし、片足が何らかの要因で滑ったり、躓いたりすると人間は転んだり、倒れたりしやすくなります。
この転がる、倒れる度合いが、少しのことでそうなるのか、何をしてもそうならないのかでは大きな違いになります。
この違いの元になっているのがバランス感覚です。
柔道の練習をしていても、ちょっとのことで転がる人と、片足を取っても何をしても転がらない人がいると思いますが、いかにバランスが取れているかの差なのです。
バランスを取り体感を鍛える
体感トレーニングでは、体の表層の筋肉より、内側のインナーマッスルと呼ばれる部分を鍛えることで、バランス感覚が養えると謳っています。
この体感を鍛えることで、バランスを取るためにはどこの筋肉を動かす必要があるのかを考えなくても出来るようになります
。
これが柔道の場合だと、自分ひとりでも勝手に転がっていた人が、転ばなくなり、技を掛けても堪えることができ、何をやっても転がらないというように成長していきます。
他のスポーツの例ですと、スキーやスケートなどがあります。
最初は立つのもやっとでコケばかりだったのが、立てるようになり、滑って止まれるようになり、ターンやスピンも出来るようになるとうった具合です。
これらのスポーツも体感のバランスを鍛えるために、トレーニングを取り入れていますので、バランスが重要な柔道でも必要だと思います。