柔道を部活や道場で、一生懸命行っている皆さんにとって、”もっと練習して他の人より強くなりたい”と思ってるでしょう。
でも、時間の関係で一日中練習が出来るという環境の人は、殆どいないのが現状です。
少しでも強くと思っているのに、練習が出来ないジレンマもあり歯がゆい思いをしているでしょう。
結論から言って、自分一人で出来る練習には限りがあります。
柔道は相手と組んで初めて成り立つ競技ですので、一人で行うには自ずと限界があることを認識していただければと思います。
筋トレなどで体を鍛える
筋肉など体の強化を目的とした練習であれば、一人で行うことは可能です。
腕立て伏せ、腹筋、背筋、スクワットなど基本的なことから、ちょっとした道具を使う筋トレなどもあります。
本格的にウェイトを使ったトレーニングなどもすることは可能でしょう。
回りに道具があれば、可能な筋トレの種類も増えますが、今回は、旅行などに行ったと仮定してみましょう。
旅行などに行く際に、重いダンベルや鉄アレイなどは持っていかないと思いますが、そうなると自重トレーニングがメインになります。
昨今流行っている自重トレーニングですが、メニューを紹介している本などがあるとよりトレーニングの幅が広がりいいと思います。
無い場合は、基本的な腕立てなどが中心になりますが、身の回りのものを代用することで応用ができます。
例えば、ホテルなどのタオルを椅子などに巻いて持ち上げれば、簡易ダンベルの出来上がりです。
ベッドがあれば、足を掛けてカーペットで斜め腕立てなど、日ごろから自分で出来る筋トレの種類を増やしておくといいでしょう。
寝技で出来る練習
寝技の練習であれば、比較的簡単に出来るのでご紹介します。
寝る程度しか広さが無い場合は、ブリッジの練習をするのもいいでしょう、首の筋肉も鍛えておけば、いざというときに使えるので効果的でしょう。
少し広めに三畳程度あるなら、ゴロゴロ転がったり、寝技のイメージトレーニングも出来ると思います。
仮想相手を作り、逃げる練習をしたりすると、いざ本番になった時には自然に体が動くでしょう。
人に見られると、暴れているか、頭がおかしくなったか、と思われてしまうので、あくまで一人の時に行うようにしましょう。
立ち技の練習は?
立ち技の練習ということで、一度イメージトレーニングを行ったことがありますが、空を切る感覚だけで無意味でした。
少しウェイトを持てばいいかと思い実行しても見ましたが、やはり実際に組んでいるのとは違い、練習になりませんでした。
帯の一本と、何か頑丈な柱などがあればとも思いましたが、なかなかホテルなどの宿泊施設には無く苦労します。
まだ学生の頃ですと毎日のように練習をするので、一日二日何もしなくても体力低下は少ないでしょうが、社会人ともなると話が別です。
毎日のように練習している訳でもなく、出張で時間が無かったり、ホテルが狭かったりすると何も出来なかったりすることもあります。
そんな時はと、出張時にはランニングウェアを持参し、ホテルの周りを数キロ走ったりして、体が鈍るのを少しでも抑えようとしていました。
近くに学校があれば、鉄棒やのぼり棒、うんていなどで結構な筋トレが出来ますので、探して見るといいでしょう。
イメージだけでも
体を動かすことも出来ない場合はどうするか?
暇を持て余して寝てしまうと言う手もありますが、イメージするだけというやり方もあります。
今ではヴァーチャルリアリティー、VRゲームがありますが、あれを頭の中でイメージしシミュレーションするのです。
子供だましな、と思われるかもしれませんが、意外に頭を使うので試合などでも考えられるようになります。
あとは、自分の練習風景をビデオ撮影しておいて、後で見ると言う方法です。
これはサッカーや野球などで、試合の反省会などで行われる方法ですが、柔道の場合でも技の入り方や立ち方など、反省したり、改善案を考えたりととても有効です。
体を動かすだけが練習ではないので、一人の時には頭も使って練習してみてください。
何かしら、上達するヒントがあるかも知れません。