柔道で体力をつけるための補強運動

柔道では、投げ技や固め技、関節技、絞め技などそれぞれの技を覚え、いかに素早く、確実に技に入れるかが勝敗のカギとなります。

技を毎日の練習で一生懸命磨くことも重要ですが、それだけでは時として不足することがあります。

相手が止まっていれば、難なく掛けることができる技も、相手が動いていたり、力があったりする場合は、思い通りには行かないことが多くあります。

昔はよく、普段の乱取りや打ち込み練習をしっかりやっておけば、補強運動、つまり筋トレやウェイトトレーニングは不要と言われることがありました。

しかし、最近の柔道は日本人だけでなく、海外の人とも対戦する機会が増えており、パワーで負けることを実感します。

同じ技のレベルでも、パワーがある方と無い方ではあったに越したことはありません。

それに、体力の面でも、技がキレイに入れても、何度も掛けるだけの体力がないと下も子もありません。

しっかりと、何度でも技に入ることが出来、パワー負けしないように補強運動を行い、体力をしっかりとつけましょう。

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きちんと練習していれば体力は付く

普段の練習でも、寝技で押さえ込まれ、それを返したりするうちに自然に力比べになっていることがあります。

関節技などでも同じで、技を掛けるほうも掛けられるほうも、力を入れることで攻防することになります。

この時に掛ける方に力が無かったら、簡単に外されますし、逆に、掛けられる方に力が無かったら、極められてしまいます。

このようにお互いに一本取りたい、極められたくないの攻防になるので、自然に力も付くようになります。

立ち技でも同じですが、相手と押した引いたの駆け引きを繰り返しているうちに自然に力が付くこともあります。

それに、相手は赤ん坊でも無いはずですから、ある程度の体重と力を持っていると言うことになります。

その相手に対応するためには、自分もそれ相応の状態であることが望ましく、より練習をする必要が出てきます。

何をすれば良いのか

よく聞かれるのが、ベンチプレスやダンベルを何十キロも持ち上げられるようにすればいいですか?ということですが、答えはNOです。

一般的に筋力は、筋肉の断面積に比例することになります、つまり、腕が太いほど力があるということになります。

しかし、体の軽い人に重量級と重量級と同じ腕の太さにしろ、といっても無理があります。

ではどうすればいいのか、軽いクラスは瞬発力を、重いクラスは力を付けることです。

団体戦では、力がある重量級が有利になりますが、体重別での大会が主になると思います。

軽量級の選手が重量級を相手にするのではなく、団体戦には重量級を充てれば事は済みます。

軽量級はスピード、重量級はパワーといったようにそれぞれのカテゴリーでの特徴を生かした体力をつけることが良いと思います。

具体的な補強練習例

軽量級ならスピード重視ということで、代表的には以下のようなメニューになります。

寝た状態からの起立&ダッシュ、バーピー、腕立てジャンプ、階段二段とび、腕だけでの鉄棒や綱のぼり、サーキットトレーニングなど、瞬間的な動作の速さを養うことです。

対して重量級の選手はパワー重視ということで、以下のようになります。

バーベルやダンベルの持ち上げ、人を担いでの階段登り、タイヤ引き、鉄棒斜め懸垂など。

それぞれの体重に合った、運動能力を伸ばすような補強運動をしてみると良いと思います。

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