全てのスポーツには、必要な練習などをやりぬく精神力が必要です。
それぞれのスポーツでも違いはありますが。柔道ではより強い精神力が求められます。
普段の練習でもそうですが、格闘技という側面もあるためか、あまりの辛さに辞めていく人も多いスポーツです。
どのような精神力が、柔道には求められるのか考えて見ましょう。
他のスポーツと決定的に異なる点
まずは、格闘技であるということが他のスポーツと異なります。
普通のスポーツでは、体をぶつけたり、ボールが当たったりということはあるかも知れませんが、多くの場合故意にでは無いはずです。
しかし柔道のような格闘技と呼ばれるものは、相手に打撃を加えたりすることで、ダメージを与え勝つものです。
それ故に、青あざは当たり前になってみたり、骨折や捻挫も起こりやすかったりと痛い思いをすることが多いと思います。
それに柔道には、絞め技と関節技がありますが、絞め技も苦しくなく失神すれば良いですが、数分間絞められ苦しんだりするとトラウマになることもあります。
関節技もタップをしても止めてもらえず、折れてしまったり、半ば故意ではないかという状況だと同じようにトラウマになりかねません。
そうしてトラウマに一度なってしまうと、恐怖心から自信喪失になったり、やる気が起きなくなったりと一種のうつのような状態になることもあります。
そうなった場合、結局は続けることが難しくなり辞めるしかなくなってしまうでしょう。
他のスポーツと比較して、そのような部分があるため、ある意味別な苦しみがあると考えても良いでしょう。
孤独に陥りやすいと言う状況
柔道は、精神力が必要なスポーツですが、身体的なストレス以外に孤独にも陥りやすいです。
サッカーやバレーボールや野球などのように、団体で行うため連帯責任と言う言葉が使われることがあります。
しかし、柔道の場合はあくまで1対1で戦う以上、連帯責任という言葉を使ったとしても個人が負けた事実からは逃げられません。
団体戦という場合でも、個人個人の勝ちを蓄積した結果ですので、負けた人に対して冷たい視線が向けられたり、罵倒されたりという話も聞いたことがあります。
相撲などでも問題になりましたが、かわいがりという名の下、実質しごきという形になって表れたりと、結果次第で戦々恐々とすることにもなりやすいです。
結局自分自身ががんばって結果を残さないと、どうにもならないと考えやすく、孤独感を味わうことも多いと思います。
そういった点では、柔道は勝つことが宿命付けられるほど、本人には相当なプレッシャーになり、孤独に陥りやすいと感じます。
あまり勝ちに拘らないで欲しいものですが、難しい問題かもしれません。