柔道では体重が少ないことによるデメリットと増やすコツ

現代柔道では、体重があるほど有利と言われています。

全日本選手権でも軽量級の選手が、優勝することはここ何年もありません。

私が印象に残っているのは、1990年の全日本選手権での古賀稔彦さんと小川直也さんとの試合でした。

決勝戦で戦うことになりましたが、体重は、古賀さんが75キロ、小川さんが130キロとほぼ倍。

身長に関しても30センチ近く差があり、無謀と言われていました。

しかし、古賀選手は大会当日の予選から100キロの重量級選手を相手に勝ち進み決勝戦まで進んだのです。

目の前で見ていましたが正直鳥肌が立ちました。

このように柔道の精神にある、柔よく剛を制す、つまり相手の力を利用すれば小さい者でも大きい者を投げることが出来る、を具現化した物だと言えます。

でも、今の柔道では体重が少ないことによるデメリットの方が大きく、体重はある程度はあったほうがいいと言われるようになりました。

スポンサーリンク
judo-progressレクタングル大

体重が軽いことによるデメリット

体重が軽いことでは、ムダな脂肪が無いとか、素早い動きが出来るとか、疲れにくいとか、動くことに関してはいいことだらけです。

しかし、柔道の世界では、体重が軽い=相手に腕力で簡単に投げられる、という図式になり、同じ技のレベルであれば体重が重いほうが勝つと言われています。

良くわかる例としては、力士に大の大人でも簡単に持ち上げられてしまう状況を考えれば一目瞭然です。

柔道には体重別というものがありますが、この体重で分ける理由のひとつに筋肉量があります。

これは体重に比例して筋肉量がUPするという法則で、筋肉量が多い=筋力が大きいと言うことにもなります。

もうひとつは体重が重いということは、それを動かすにはより大きな力が必要になると言うことです。

100キロの人間を動かすのには、それ相応の力が必要で、50キロの人間を動かす力の倍必要と言うことになります。

体重を増やすにはどうするか

このように体重が重いということは、柔道では力があって、動かしにくいと言うことになり、メリットとなると言われるわけです。

さて、体重を増やす重要性が分かりましたが、増やすにはどうするか?

太りにくい体質と言う人もいますし、脂肪ばかり付いても体が重くて動かないと言うことにもなりかねません。

一番良いのは、タンパク質の量を増やし、運動をすることです。

脂肪が付きにくく一見体重が増えそうに感じませんが、筋肉の比重は脂肪より重いので同じ容積でも重くなります。

ということは体型は一緒でも、筋肉が付き重量が増す、つまりパワーアップが望めるということになります。

なお、良く聞く食べても太らないと言うのは、食べただけで運動していないことが多く、普通に健康であれば運動した分腹が減ります。

すなわち体がエネルギーを欲している状態なので、そこにタンパク質や糖質、脂質を入れてやれば自然に筋肉も付くという事になります。

量が食べられない人もいるかと思いますが、その場合は朝昼晩意外に間食等で回数を増やすといいでしょう。

柔道では体重が重いことで、投げるのにも力が必要になるので、投げられにくくなる=メリットとなるので自分が動きやすい範囲で増やしてみてください。

スポンサーリンク
judo-progressレクタングル大

judo-progressレクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする