柔道の固め技である縦四方固めの逃がさない方法

柔道の寝技として縦四方固めがありますが、決め方が不十分だと逃げられやすいものです。

また、逃げられると同時に、逆に自分が抑え込まれるリスクもあり、なかなか掛けるのに躊躇する柔道の固め技の一つになります。

では、どうすれば逃げられない、返されない縦四方固めを実践する事が出来るのでしょうか?

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縦四方固めの基本的な掛け方

まず、相手に覆いかぶさるようにします。

次に下半身ですが、相手の両足に外側から絡め足の自由を奪います。

なるべく足を伸ばすようにし、相手の足が曲げられないようにするのがポイントです。

上半身ですが、相手の片腕を上に挙げ、脇の下に自分の頭を入れるようにします。

肩固めと同じですが、両腕で相手の首に巻くつくようにして抑え込みます。

これが基本的な縦四方固めと言われる抑え技のやり方ですが、一見もう逃げられる隙が無いように思えます。

柔道で実際に押さえ込まれた本人からすると”足も動かせず万事休す”と思ってしまいますが、実は抜け方があり、以外に簡単に外せます。

縦四方固めからの逃げ方

逃げ方を先に説明しますが、足は完全に動かないので放っておいてください。

まず、片腕が挙がっていますが、もう片方は自由になっているはずです。

この自由になっている腕を使って相手の体を瞬間的に押すと、相手の体との間に隙間が出来るので、すかさず体を捻りブリッジのように反り返ります。

この時足が固められていますが、相手との隙間が出来たことにより膝が曲げやすくなりますが、体を捻りブリッジすることで、足が外れ、うまく逃げられるようになるでしょう。

一発で外せない場合には、ブリッジの後に、体をくの字に曲げると足が外しやすくなり、90度程度まで曲げると、より足を外しやすくなります。

後は、体をうつ伏せにすれば”解けた”状態になり、抑え込みは無効になります。

さて、今度は抑える側の逃がさない方法です。

抑え方を極めるには、なぜ逃げられるかを考える

抑えながら気づくことがありますが、横方向のバランスが非常に悪いということが分かるかと思います。

初心者の頃にありがちですが、教えに忠実ゆえに、がっちり相手の体と一体化してしまえばしまうほど、横方向のグラつきに弱くなります。

下手をすれば、相手に回転する隙を与えれば、瞬時に逃げられることでしょう。

このような特性を理解すると、逃げられないために出来ることが見えてきますが、まず、相手の足をがっちり極めないことです。

横方向に弱いと言うことなら、横に動いた瞬間に足を広げて回転させないようにすれば良い訳です。

相手に体を捻らせたり、膝を曲げやすくするというデメリットも出てきますが上半身を抑えれば、それも解決します。

足が動くことにより、反り返りやすい、つまりブリッジされるというジレンマも生じますが、上半身を抑えれば逃げられません。

縦四方固めは、相手の腕を挙げて肩固めのようにしていますが、相手の動きが見えないことから、逃げようとする動きを瞬時に察知できないというハンデを自ら背負う形になっています。

ですので、相手の動きが見えるように、片腕を絡めてしまうとか、片腕で相手の首を圧迫するなど、上半身の動きを封じることが必要になります。

縦四方固めで一本取れるか?

縦四方固めで一本取れるのか?と言われると、柔道の経験上難しいと思います。

上記の理由により、バランスが取りにくく逃げられやすい、という弱点があります。

きちんと対策を取っても、力で負けてしまったり、瞬発力を抑えることが難しかったり、筋力が持たなかったりした場合は、逃げられる要因を作ることになります。

そんな場合は、縦四方固めに拘らず、横四方固めなどに移行することをお勧めします。

縦四方固めはとりあえずの方法とし、得意な他の固め技に移るのも、時として必要です。

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