柔道において段位は、初心者である十級から始まり一級まで、その後初段になり十段まで、という形になります。
取り方は若干都道府県で違いはありますが一般的には以下のようになります。
十級から一級までは、各道場の資格を持つ指導者からの認定で授与されます。
初段から十段までは、各都道府県の柔道連盟が主催する昇段審査を受け、規定の合格条件を満たした場合付与されることになります。
段位による帯の色分け
初心者である十級は白帯ですが、一級は茶色となります。
途中の級については、緑や青などの色がありますが、各道場で異なる場合もあるので一概には何級が何色とは明確な規定が無いようです。
さて段になると帯の色は明確に決まってきます。
初段から五段は黒色、いわゆる黒帯です。
六段から八段は、赤と白の交互に並んだ模様、九段から十段は赤色となります。
因みに六段以上の方が、黒帯をしても良いことになっており、実際の練習などで、あまり六段以上の帯を目にすることはありません。
しかし、大会の模範演技などの公式試合の際には見ることが出来ますので、観察してみてください。
昇段審査の実際
さて昇段審査ですが、一級の茶帯までは小学生でも取ることができます。
しかし黒帯である初段以上となると年齢制限が付くようになります。
各都道府県で、若干違いがあるようですが一般的には14歳になってから、初段の受験資格が与えられます。
それ以上の二段(弐段とも書く)や三段(参段とも書く)についてもそれぞれ年齢規定があるようです。
因みに昇段審査は初段の場合は、一級のものもしくはそれに相当するものを集め、実際に試合をして勝率やポイントが合格ラインに達すれば、授与されることになります。
これは二段や三段の場合でも同様ですが、相手がいない場合は後日県外などの指定の場所に集めて、改めて開催したりするようです。
なお、実際の昇段のやり方ですが、都道府県で若干の違いがあるようです。
例としては、東京などで行われているポイント制で、何回か試合をしポイントが合格ラインに達すれば合格とするケース。
もう一つは、試合をし、勝ち数から負け数を引いて残った数(勝ち点制)が規定以上になれば合格とするケース。
これらが一般的に運用されている昇段審査になります。
段位の実際
柔道では、実力は三段までとよく言われますが、おおよそその内容で合っています。
現役時代の実力で、昇段審査をクリアできるのは、三段から五段程度ですが、それ以上の段位になると柔道に貢献した度合いが加味されます。
例として、谷亮子さんは現役時代には四段でしたが、現在は六段になっています。
この六段は実際に試合を行う昇段審査を受けていませんが、柔道回に貢献したということで、過去の実績や講演活動などが加味され昇段しています。
実際には中学から大学まで続けて柔道をしていれば、三段か四段になっていると考えていいようです。