柔道発祥の地日本は強くて当然か

柔道は紛れも無く日本が発祥の地となりますが、発祥の地が強いのは当たり前ではないか、と捉えられている部分があるのも事実です。

1964年の東京オリンピックで初めて正式種目になった時には、金メダルが量産され日本の独壇場となりました。

しかし、約半世紀が経った今では、オリンピックはおろか、世界大会で種目の半分で金メダルを取るのがやっとという状況にもなっています。

一時期は、メダルは海外勢が殆ど取ってしまい、日本は金メダル一つという散々な状況になったこともありました。

そのような事もあり、発祥の地の選手が必ずしも強いとは限らない、ということが分かると思います。

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やはり最初は発祥の地が有利

とはいえ、初めて世界で披露される場合は、ほかの国では勝手が分からない部分もあり、発祥の地の選手に有利であると考えられます。

古くからその競技に長けた人が存在し、その人からノウハウを伝授されれば、ある意味アドバンテージになるので強いのは当然のことです。

また発祥の地で大会が開催されると、海外の選手はサッカーのようにアウェイ状態になり、気持ちが落ち着かず、いつもの自分が出せなくなり負けてしまうこともあるでしょう。

そう言った点では、発祥の地の選手や発祥の地が開催場所になった場合は有利に働くことは起こりえると思います。

対策を取られると負けが続く

しかし、発祥の地以外でも、当然金メダルや入賞が欲しくて参加するわけですから、そういつまでも強い国の独壇場というわけには行かせてくれません。

徐々に対戦した選手からのヒアリングや、ビデオでの技の研究などが徐々に進むにつれ、今まで掛かっていた技が突然掛からなくなったりし出します。

それに技を研究されるに従い、返されたり、逆にその技を掛けられたりという事態にも発展します。

こうなると日本が有利とされて、今回も金メダル量産か?と期待されていた柔道でも散々な結果に終わることもあり得ます。

こうなると今までのように、一生懸命練習をしていれば勝てるという方程式が崩れることになります。

この状態、すなわちスランプに入ると抜け出すまで時間がかかり、更に他の国とのレベルに差が開くことになるでしょう。

発祥の地が盛り返されている事例

柔道のように、発祥の地が初めの頃は強く歯が立たなかったが、次第に盛り返されお株を奪われた、奪われそうになっている事例が多々あります。

例としてあげて見ると、まずは卓球ですが、数十年前はもうこれは中国の独壇場といって良いほどの状態でしたが、最近では日本やドイツなどの選手が台頭してきています。

野球に関しても、発祥の地であるアメリカは、第1回WBC大会で優勝できず、日本と韓国に表彰台を明け渡したりと、数えるとたくさんの事例があります。

これはいろんな国から研究された結果で、遅かれ早かれこうなることが想像できます。

発祥の地というだけでいつまでも勝ち続けることはもはや難しくなってきています。

日々研究をしないと日本柔道も脅かされることになりそうです。

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