柔道に限らず、教育熱心な親御さんたちはたくさんいます。
サッカー、野球、水泳、ピアノ、英会話、書道など物心ついた時から習わせると上達も早いと考えています。
どの習い事も何歳から始めるといいのか、日本や世界に通用するようになるのか、と言った疑問を聞くことがあります。
が、何歳から始めたらうまくなるのかというと、正直何歳からという明確な答えはありません。
経験上から言って、柔道を幼稚園から始めたからオリンピックに出場したのか?というと普通の会社に就職したり、逆に高校から始めて全国大会に行ったりとまちまちです。
となると早くから始める、イコール、必ず上達するとは限らない、と言うことになります。
嫌々やっても上達しない
勉強でもそうですが、親に言われて渋々やっているうちは、ある程度までのレベルまでは成績も上がりますが、頭打ちになります。
いわゆる壁にぶつかり、自暴自棄になりグレるか、自滅して引きこもってしまうかと言ったことにも成りかねません。
大人が会社勤めをしていても同じですが、嫌な仕事より好きな仕事のほうが遥かに覚えようとするし、実際覚えるスピードも段違いです。
好きな仕事に対しては、すぐに覚え、誰にも負けないほどのレベルにまで達し、プロジェクトを任されることにもなるでしょう。
これが好きこそ物の上手なれ、の典型的な事例ですが、嫌々やってもどこかで頭打ちになってしまいます。
自分で興味を持ったら習わせる
このように自分の好きなことなら、何歳から始めるとしても集中して食事も寝るのも忘れてしまうでしょう。
集中するような状況なら、何を学ばせても吸収し、ちょっとした厳しいことにも耐えられることでしょう。
何でもそうですが、自分で興味を持ち始め、目がキラキラした時に習わせ始めた方がいいと思います。
最近、子供に期待するあまり習い事が増え、子供の負担になっている場合があります。
結局、興味が続かないので結果も出ないことも多くありますが、逆に叱責などして余計に結果が出ないと言うスパイラルに嵌りこんでいるのを良く見ます。
もうこうなったら、子供に何を習わせても上達しないと思ったほうがいいですし、将来の人格形成にも影響が出てくるでしょう。
持って生まれた素質
さて、柔道を何歳から始めると上達するのか?ということですが、まずは興味を持ったときが一番上達が早いと感じます。
それ以外に、上達するのが早いケースとしては、持って産まれた素質、と言うものがあります。
やったことが無いのに、見ただけでいきなり出来てしまう、理屈の説明は出来ないのに何となく出来た、と言う、いわゆる天才タイプの子供です。
中には運動神経も抜群で知能指数も大人顔負けという、類まれな才能を持つ子供もいます。
こればかりは、どう足掻いても後でくっ付けると言う訳には行きませんので、何歳から始めるかと言った事は愚問になってしまいます。
このように天才を言い出すときりがありませんが、興味を持った時に始めるのが一番かと思います。
ただ、オリンピックに出れるほどとは言わないが、体力をつけたいと言うのでしたら、小学校低~中学年には始めたほうがいいと思います。
運動神経は小さい頃に、活発に動き回ることで形成されるようですので、この時期が効率的だと考えます。