柔道で男女混合練習をする際の注意

昨今の柔道では、女子のみのクラブや試合が行われ、その競技人口の多さに驚きます。

数十年前は、女性の柔道経験者は少なく、先生が指導しているのを見て大変珍しいと思ったことがありますが、今では当たり前になった感じがします。

それだけ女性にも認知され、世の中でも当たり前のこととされています。

しかし、柔道は格闘技であるが故、大変ハードなスポーツでもあります。

女性のみで練習が出来るような環境が整っているならいいのですが、そうでない場合は男女混合練習をすることとなります。

ある意味男子と一緒に練習するということでハードルが上がることになりますが、その際の注意点と心得を述べたいと思います。

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体格や筋力が違いすぎると事故の元になる

男子でも同じですが、あまりにも経験やレベルが違いすぎる場合は、手加減と言う形になり事故起きる可能性は少ないです。

が、しかし、逆に同じレベルの者で体格差や筋力差がある場合どうなるでしょうか?

どちらも思い切り技を掛けることになりますが、お互いに手加減と言うものを知らない状態になります。

この時に、事故が起こりやすいのですが、技が未熟ゆえ掛け方も力加減も中途半端になり、技が不十分になり、思わぬ事故になると言う構図です。

時々ニュースで見ることがありますが、何故起きたのか?という理由に、監督する立場の先生が不在の場合だった、というのがよく挙がります。

女子でもそのようなケースになることがありえます。

男子と女子それぞれ同じ学年だったとしても、体格差や筋力差があれば同じような境遇になり、危険性が高まります。

ある学校では、男子と乱取りをした際に頭から落ち、そのまま植物状態になっているという事故も聞いたことがあります。

柔道は危険性の高いスポーツですので、きちんとレベルを勘案する必要性が生じます。

男子と女子での体の成長の違い

中学生位になると、男子も女子も体がそれぞれ男子らしく、女子らしく、成長してきます。

体つきは大人になるように成長しますが、男子と女子で決定的な違いが生まれることになります。

それはホルモンの違いによる成長の違いです。

男子は男性ホルモンであるテストステロン、女子は女性ホルモンであるエストロゲン、とそれぞれ分泌されることになります。

これが男性らしさ、女性らしさの元になるわけですが、男性ホルモンは筋肉を付ける方向に働き、女性ホルモンは脂肪を貯める方向に働きます。

同じように筋トレをしても、一般的に女性のほうが筋肉がつきにくく、筋力でも劣る場合が多くあります。

女性でも男顔負けの力自慢が、まれにいますが、殆どの場合は、同じ年齢で同じように運動をしても筋力に差は出てしまいます。

男女混合で練習をする場合は、この部分も頭に入れ、自分に合わない相手、つまり振り回されっぱなしになるようなレベルの相手とは避けたほうがいいと思います。

男女混合と男女別はどちらがいいか

どちらがいいかというよりは、男女混合で行ったほうが断然レベルアップになると考えます。

理由としてですが、女子だけで行うと力が付き難く、どうしてもその体格など周りの環境に慣れてしまいます。

男子と練習をすることで、ある意味自分より体重の重い者、力のある者、動きのいい者を相手することになり、目からうろこになり考え方も一皮向けることになるでしょう。

男子も同じですが、いつも同じ相手とばかりでなく、他校やOBなどを相手にすると自分の足りない部分やレベルの低さが分かり、もっと頑張って見ようと言う気になります。

上には上がいる、ということを身を以って知る訳ですが、女子もこのように男女混合で練習すべきだと考えます。

レベルの違いに凹むかもしれませんが、強くなるためには超えないといけない壁ですので、頑張って練習に励んでください。

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