柔道の乱取りを女子の初心者が行う場合の心得

ここ2~30年ほどの間に、谷亮子さん他メダリストや漫画の影響で、女子でも柔道を嗜む方が増えています。

中学や高校でも、最近は女子部員のみの柔道部が出来るほどの人気種目になっています。

ただ、男子に比べ女子と言うこともあり、余程体格に恵まれていたり、スポーツをしており基礎体力がある方でないと、途中で挫折しやすい傾向があります。

最近は乱取りの方法など、かなり構築されてきましたが、男子と同じような練習や考え方が、通用しないケースも目立ちますので注意が必要です。

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必要な体力と実際

柔道は格闘技であるということは、紛れも無い事実です。

瞬発力だけでなく、筋力もある程度以上は必要になります。

経験上ですが、同じ年齢の男女の練習を比較してみると、やはり体力や力の差があり乱取りをしても、男女同じように指導できないことが多々あります。

中学生の練習などでも、基礎的な体力に違いがあるため、同じような動きが出来なかったり、相手を引き出すことができなかったりと動きに違いが出ます。

これは、男女の成長過程やホルモンの関係上ある意味仕方の無い部分のあり、男女別で考える必要性が出てきます。

特にこれが柔道をしようと考えている女子で、しかも初心者だったとしたら、想像以上のキツい練習が必要になるかもしれません。

女子が悩む壁

男子も女子も初心者のうちは、技を掛ける動作もぎこちなく、一つの動作がなかなか出来ないことが殆どです。

しかし、一般的に筋力があると言われる男子だと、一般的に筋肉が着きやすい分、練習すればするほど筋力が付き、技を覚えるのが早いです。

一方女子は、筋肉がつきにくい場合が多いので、技を掛ける際に必要な筋力がなかなか付かず、技をスムーズに掛けられるまでの期間が長くなってしまいます。

これは、寝技や立ち技の乱取りでも同じで、技を掛けても逃げられたり、潰されたり、場合によっては振り回されたりと男子よりハードルが高いことが多くあります。

何ヶ月も厳しい練習をしたにも拘らず、自分は上達できないということで辞めていく人も多くいます。

最初から筋力があればいいのでしょうが、男子と違いこれが女子にとっての壁となっているようです。

練習は男女別にする必要があるか

男子と女子では、体格や力に差があるのは仕方が無いことになります。

女子が少ない部活や道場では、男子相手に乱取りをすることになりますが、最初は訳もわからず振り回されたり、投げられたりで凹むことも多くあります。

しかし、諦めずに男子と練習をしているうちに、力では敵わないが、タイミングの取り方などで何とか出来るのでは?と考えるようになります。

ある意味吹っ切れた状態になりますが、前向きに考え出すといい方向に向くようです。

逆に、女子部員のみで構成された部活などでは、通常の乱取りの練習相手は女子になると思いますが、やはり力を使う練習には不足がちになりやすいです。

遠征などで男子と乱取り練習を行うと、その差に愕然とすることも多いでしょう。

男女別に練習をしても構いませんが、力をある程度付けないと女子だけでも上位を目指すのは厳しいでしょう。

武者修行の意味も込めて、時々男子との練習をすることをお勧めします。

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