柔道の初心者が短期間で覚えやすい投げ技は?

柔道初心者というと大半の方が小学生や中学生に該当するかと思いますが、この時期にはまだ体力も筋力も大人の人のように十分には付いていません。

体格や筋力に恵まれた方も、まれに居ますがほんの一握りかと思います。

さて、このように初心者と言われる人たちには、どのような投げ技がいいのでしょうか?

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体力や筋力が付くまで待つか?

練習などで、よく監督や先輩などに”きちんと相手を崩せ”とか”もっと釣り手や引き手を使え”と当然のように言われますが初心者には無理があります。

柔道を幼少期のころから始めた人たちは別ですが、柔道をやる前は違うスポーツをしていた、あるいは、何もしておらずガリ勉でした、と言う方も中にはいます。

当然、柔道に必要な筋力などが付いていることはまれで、普通に考えれば、体を作ってから投げ技を体得する、というやり方になると思います。

体が出来上がるまで投げ技は無理?

しかし、同じように筋トレなどをしても、体が出来上がるのに掛かる時間は人それぞれです。

その間体が柔道向けに出来ていないからと言って、投げ技の一つもやらせないのは、本人のモチベーション低下につながってしまいます。

みなさんがいつまでも投げ技をやらせてもらえないとしたら、もう面白くないから辞めたと言ってしまいますか?

そんなつもりは初めから無いでしょう。

では、筋力が無い投げ技初心者はどうすればいいのか?

ズバリ、タイミングで投げられる技を覚えることです。

タイミングを計れば力は要らない

柔道を始めるとどうしても、背負い投げや内股などの投げ技の花形と言われる大技をやりたくなりますが、体力が無いうちは返されるか、堪えられるかされて掛かりません。

この投げ技が人並みに出来るまでには、よほど運動神経のいい人を除いて何か月も掛かることでしょう。

では、手っ取り早くできる投げ技は無いのかというと、実はあります。

柔道は、いかにも力や筋肉が必要で、筋肉ムキムキでないと上達しない、と考えている人が多いと思います。

でも柔道の投げ技は、力が無いと掛けられないのでしょうか?

そんなことはありません。

力が要らない投げ技は?

大技と呼ばれる投げ技は、何か月も何年も掛かって構築するものです。

何万回も投げ込みをしたり、乱取りをしたりして、どんな相手にも通用する技を習得するのです。

でもこれは、派手な大技につきもので、筋力も瞬発力も必要になります。

でも、投げ技には派手な花形技意外にも、皆が驚くというより美しい足技と言うタイミング重視の技があるのです。

足技はタイミングが命

足技には小内刈り、大内刈り、小外刈りなどがありますが、技がキレイに入った瞬間は自分でも驚くほど力が必要無いことに気づきます。

試合などでも時々見ますが、その美しくかつ豪快に一本取った時は、思わず拍手したくなります。

初心者には無理では?

と思われがちですが、タイミングの取り方は数週間でマスターすることが出来、初心者向けの投げ技と言えます。

足技はどれでも、タイミングが最重要です。

逆に言うと、タイミングが分かれば半分できたも同然と言うことです。

足技は動きの中で掛ける投げ技

足技の中でも初心者が良くやらされる小内刈りを例に解説しますが、相手の足が地面についてから掛けても倒れませんし、相手の足が浮く前に掛けても動くはずがありません。

相手の足が浮いてから地面につくまでに相手の足の動く方向に合わせ、自分の足を動かすことが必要になります。

乱取りを多くし、タイミングを取る練習を繰り返し、相手の足が浮いているのか地面についているのか、足がどちらの方向に動くのかが、相手の足を見なくても把握できるようにすることです。

それに相手の足ばかり見ていると、足技を掛けようとしていることを感づかれてしまいますよ。

とにかく実際に動いて技を掛けて、タイミングと足の動く方向を体に覚えさせることが重要です。

うまくなると、相手は勝手に転がってくれますよ。

足技の弱点をどうするか?

と、ここまで足技は初心者でも、掛け易い投げ技であると言ってきましたが、弱点もあります。

足技は自分よりも同等か大きな相手に有効ですが、逆に自分よりも小さい相手や腰を引いてしまっている相手には通用しません。

初心者のうちは使える技のレパートリーも少ないため、攻めきれず歯がゆい思いをすることになります。

使える投げ技が少ない、そんな時期には、とにかく自分から動くことをおススメします。

相手を動かせなくても構いません。

自分から前後左右に動くことで、相手との位置関係が変化し、投げ技が掛けられる隙があることに気づくようになります。

その隙に気づくことが出来、投げ技をかければキレイに技が決まる確立も上がることでしょう。

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