柔道の裏投げのコツとプロレス技との違い

柔道には裏投げと呼ばれる投げ技があります。

よくプロレスのバックドロップと同じ、と思われることがありますが、全くの別物です。

どこが違うのか、違いを見ていきましょう。

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裏投げのやり方

裏投げは、相手を裏返して投げる技であることから、裏、という名前が付いています。

相手の後ろ側に周り、ひざを曲げ腰を落として、相手の腰の部分を両腕で抱え込むようにします。

次に、膝を伸ばし相手の体が浮いたところを、後ろ側に投げます。

この時、自分の体は残して、相手の体だけを投げますが、ここがプロレスのバックドロップとの大きな違いになります。

因みに投げたときに自分も一緒に倒れこんで、畳に付いた場合、相手にし技を掛けられ倒された、と解釈され相手のポイントになることもあります。

判定する審判によって、自分の掛けた技なのか、相手の返した技なのか判断が分かれる場合が多いので、せっかく投げたと思っても、判定に、もやもやする結果にもなってしまいます。

ですので、投げる際には自分の体を残して、相手のみを投げることが必要になります。

プロレスのバックドロップは?

では、プロレスでよく見るバックドロップはどのようにするのでしょうか?

相手を抱え込んで投げる動作までは、裏投げと一緒ですが、抱えた後は膝を曲げて相手の背中をマットに叩き付けるようにします。

これは、元になったのがレスリングの投げ技であり、相手の背後に回り背中を付けることでポイントになるからです。

なお、バックドロップという名の由来となっているのは、その投げ方です。

バック(背後を取り)ドロップ(相手を投げ落とす:マットに叩き付ける)、という動作を表しています。

因みに、柔道の試合でバックドロップをした人を見ましたが、危険な技と解釈され反則負けになったことがあります。

これは、投げる際に後ろに反り返りながら投げたことで、自分の首が畳に着く危険な行為、要は首の骨が折れるということで反則となったわけです。

余談ですが、内股、大外刈り、など払い系の技は自分が頭から畳に突っ込むような体勢で掛けた場合、危険行為とみなされ反則負けになりますのでご注意ください。

裏投げを確実に決めるには

選手の中には、相手の腰を両手で抱えて投げることがありますが、そうなると相手の引き手と釣り手を離すことになります。

この状態で投げると、相手の上半身は自由になるので、体を捻って前面から落ちることで、せっかく投げてもポイントにならなくなってしまいます。

より確実に決めるには、片手で腰を抱え、もう片方の腕で引き手か釣り手を持ちながら、抱きかかえることが必要になります。

この状態なら、相手は体を捻ることが出来ず、背中から畳に落ちるので確実に自分のポイントになります。

他の投げ技でも同じですが、技を掛けても体を捻られポイントにならなかった、という経験を持っている方も多いと思います。

確実に逃がさないためにも、掴める所は胴着であれ、帯であれ、きちんと両手を使って技を掛けましょう。

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